昨年だけを見ても、多くの企業が従来データセンターで管理していたストレージからクラウドホスティングへと移行しています。コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、従業員が在宅勤務を余儀なくされたため、データへのアクセスやセキュリティなどの課題に対処する必要がありました。リモートから同期された情報にリアルタイムでアクセスすることが急に必須となったのです。マイクロソフトなどの大企業は、コロナ後を見据えた「ハイブリッドワークプレイス」を発表し、将来に向けてより柔軟なアプローチを採用しています。クラウドホスティングがどのように有効であるのかについて、be one solutionsのAPACリージョナル・ディレクター、Olli Kylänpääに話を聞きました。

データセンターのストレージに関する課題

データストレージは、資産型モデルからサービス型モデルへと移行しつつあります。オフィスを自社で所有する形から、サービスオフィスや在宅勤務への移行を検討する企業が増える中、データストレージの置き場が問題となっています。

「クラウドホスティングが登場する前は、企業のデータは自社のデータセンターに保管されていました。企業は必要なハードウェアを購入し、サーバーをオンサイトで設置したのです。そして、事業が拡大すれば、それに合わせて新しいサーバーを購入する必要がありました。現在、COVID-19の影響で、クラウドベースのホスティングへの移行が加速しています。大企業でも在宅勤務が可能になり、主なオフィススペースをサービスオフィスに移転した企業さえありました。これにより、企業はデータストレージの置き場所を確保できなくなったのです」とKylänpääは語ります

データセキュリティと在宅勤務

クラウドホスティングは当初、信頼性に欠けるという問題がありました。誤解として一般的であったのは、クラウドサービスは平均的な社内ITサポートチームよりも安全性が低いというものでした。歴史的に見ても、オフィス以外の場所で仕事をすることは、データセキュリティ上の問題が起きやすいと言えました。従業員はオフィス内のローカルエリアネットワーク(LAN)からしか業務に関するファイルにアクセスできないことがよくありました。CitrixやVPNなどのアプリケーションは、オフィス以外の場所からのアクセスを安全にするために一定の役割を果たしていましたが、使用するためには購入、インストール、そして維持する必要がありました。現在では、クラウドホスティングのセキュリティに対する信頼性の欠如は解消されつつあります。クラウドホスティングでは、99.5%の可用性が約束されており、会社のノートパソコンを紛失した場合などは、高いセキュリティを確保することができます。データがクラウドに保存されていることで、どのデバイスからでもアクセスでき、会社のデータを守ることができるのです。クラウドの安全性を保障するためにbe one solutionsは、データの安全性を保ち、ソフトウェア対応のサービスプロバイダー、Lemongrass社とパートナーシップを結んでいます。

「be one solutionsがSAPに特化しているように、Lemongrass社はAWS on SAPを使ったクラウドホスティングを提供することを専門としています」とKylänpääは言います。

 

クラウドベースのコスト効率

費用の面を考えると、自社でデータを保管する方が費用対効果が高いように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。

Kylänpääは次のように説明します。「社内IT人材のコスト、外部のITサポート、電気代、オフィススペース、空調、高速インターネット、その他のOS、ウィルス対策ソフトなどの関連費用も考慮しなければならないため、計算するにはかなり複雑な金額となります。このような観点から見ると、実はクラウド型のホスティングの方が、費用対効果が高いと言えます。」

 

SAPとクラウドホスティングの単一窓口

ERPとクラウドホスティングのプロバイダーが、なぜ自分の保有するデータにアクセスできないのかについてそれぞれ主張し合うことは誰も望んでいないと思います。クラウドホスティングプロバイダーのLemongrass社と戦略的パートナーシップを結ぶことで、be one solutionsは、単一窓口を提供することを可能としました。これによって、SAPシステムのクラウド移行を戦略的な計画と共に実行し、お客様が望ましい結果を得ることを支援できます。当たり前ですが、クラウドへの移行において、本番環境のダウンタイムが発生したり、混乱が生じることは避けるべきことなのです。

「be one solutionsは、クライアント環境へのシームレスな24時間365日のアクセスを可能にするホスティングパートナーとして、Lemongrass社を選びました。Lemongrass社は、市場をリードする存在であるSAP on AWSに特化しています」とKylänpääは付け加えます。

お客様と共に成長するクラウド

クラウドサービスでは、企業の成長に合わせてハードウェアを購入・維持する必要がなく、ニーズに合わせてシームレスに調整することができます。クラウドベースのサービスは、必要に応じてクラウドの容量を増やしたり減らしたりすることが容易なため、ニーズが変動するビジネスに最適です。このようなスピードと俊敏性は、従来のデータセンター管理ではできないことです。

クラウドホスティングを導入することで、企業はITインフラを最新化できます。さらに、セキュリティをクラウドホスティングのプロバイダーに任せることにより、革新的なデジタル化を実現しつつも本来の業務に専念することができるのです。テクノロジーに対する現代的でオープンなアプローチであるクラウドベースのホスティングは、将来のオフィスソリューションに対応できる俊敏性と柔軟性を提供します。先進的な企業は、デジタルトランスフォーメーション戦略の中心にクラウドを据え、将来のビジネス成長のための柔軟で安全なプラットフォームを構築しています。

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