すべての企業は、業務効率をさらに最適化し、正確かつリアルタイムな情報を経営陣に提供されることを望んでいます。それは、ビジネス上の重要な意思決定を迅速に行い、ビジネスの特定分野において、混乱が引き起こされるリスクを軽減することができるからです。競合他社よりも優位に立つためには、マスターデータをグローバル規模で整合させる必要があります。これによって組織全体で重要な情報にリアルタイムにアクセスできるようになります。このように、整合性つまり「信頼できる唯一の情報元」を確保した上で、サプライチェーン全体を統合することにより、業務効率のさらなる向上を図ることができます。be one solutionsでは、SAP S/4HANA、SAP ECC、その他の大規模なアプリケーションを含むシステムを、SAP Business Oneとシームレスに統合するための専門知識と経験を駆使して、お客様に「信頼できる唯一の情報元」を提供します。

重要なタスクの自動化とビジネスシステムの統合は、どちらも成功への鍵となります。統合を行うことで、ビジネスプロセスは迅速化され、リアルタイムのデータを完全に可視化することができ、最終的には経営陣をはじめとした従業員が、自信を持ってビジネス上の意思決定を行うことができるようになります。さらに、従業員主導のプロセスを自動化することで、コストの削減、従業員の生産性の向上、リスクの軽減にもつながります。デジタルトランスフォーメーションと自動化が、どのようにグローバル企業や多国籍企業の効率化基準設定に結びつくのかについて、be one solutionsのAPACリージョナル・ディレクターOlli Kylänpääに話を聞きました。

効果的な自動化のわかりやすい例は、調達のライフサイクルに見ることができます。需要と販売の予測に基づいて、調達部門が製造拠点に商品を発注します。販売会社側で発注書を作成すると、最新の統合テンプレートを利用して工場側で受注を自動的に生成します。このプロセスでは、2つのシステム間で情報がシームレスに流れるため、販売会社は納期や数量などの変更を認識できます。製造会社から商品が出荷されると、ロット番号やシリアル番号、有効期限などの関連情報を含む出荷指示書が作成され、請求書とともに製造会社から販売会社のアプリケーションに統合されます。

インテリジェントオートメーションのためのソフトウェアソリューション

多国籍企業ではビジネスプロセスを自動化するために、複数のシステムにまたがるデータを同期できるソフトウェアソリューションが必要です。SAP Business OneやSAP S/4HANAなどの統合型ERPは、データベース管理、データ管理、セキュリティ、マルチモデル処理、データ仮想化など、多くの機能を提供します。SAPソリューションは、独自のデータベースプラットフォームにより、ITランドスケープと複雑なデータ管理を簡素化、AIやロボティックプロセスオートメーションを取り入れたインテリジェントオートメーションにより、ビジネスプロセスに革命をもたらします。組み込み型アナリティクスと会話型インターフェースにより、ユーザーはよりスマートで迅速なビジネス上の意思決定を行うことができるようになります。

良い例として、化学、機械、石油、ガスを中心に事業を展開する米国企業LORD社の2 層ERPアーキテクチャの管理方法が挙げられます。LORD社には、SAP Business Oneを使用する15社以上の関連子会社があり、そのすべてが本社のECCと統合されています。LORD社は、現地のオペレーションと米国本社との間でより正確で素早いデータ統合を行うために、be one solutionsを採用しました。これまではExcelに頼っていましたが、新しいソフトウェアを使いすべての部門を統合し、信頼性の高い在庫管理と原材料の購入計画を立てる必要があったのです。そしてbe one solutionsの支援とともに、高度な統合とリアルタイムのコミュニケーションを実現するSAP Business Oneを採用しました。導入後は、米国内の在庫、得意先、仕入先の登録内容が、関連子会社でも数秒で確認できるようになりました。LORD社では、MRP(資材所要計画)による在庫管理がうまくいっており、データの入力、表示、印刷の方法が全社的に標準化されています。信頼性の高いレポートがあることで、意思決定プロセスが容易になりました。LORD社ではさらなる効率化を目指して、作業員が作業の着手完了時間をシステムに登録する取り組みを行っています。LORDブラジル社の品質管理責任者であるTamiris Weisner氏は次のようにコメントしています。

「現在では、精度が向上し、品質管理システムによって信頼性が確保されているため、顧客へのレポートが容易になりました。」

be one solutionsの強みについて、Olli Kylänpääは次のように説明します。

「当社のビジネスモデルは非常にニッチです。他のほとんどのSAP Business Oneパートナーは中堅・中小企業を対象としていますが、be one solutionsは大企業や多国籍企業を本社とする関連子会社向けの2層ERP戦略に特化したエキスパートです。私たちは、今までの経験の中で、ひとつのシステムが全ての拠点をコスト面も含めてカバーすることは難しいことを理解しています。本社や規模の大きめな関連子会社ではSAP S4/HANAやSAP ECCなどの大規模なERPを使い、中小規模の関連子会社では、よりコスト効率が良く、かつ完全に統合されたSAP Business Oneを稼働させることが最も効率的であると確信しています。」

自動化とクラウドホスティング

リモート実装のエキスパートであるbe one solutionsは、バリューチェーン全体の統合を加速し、アプリケーション拡張の開発を簡素化、オープンエコシステムによってビジネスの価値拡大を提供します。クラウドホスティングでは、常にストレージ不足に陥る、もしくは逆に使用していないストレージの料金を支払うなどの問題を解消し、お客様の変化するニーズに常に対応することができます。

be one solutionsが提供する自動化サービスに、クラウドホスティングがあります。現在、社内でITデータセンターを維持するためのコストや運営・管理の負担を減らすために、クラウドホスティングに移行するお客様が増えています。在宅勤務が続く中で、物理的なオフィススペースやデータセンターが減少しているのです。また、データセキュリティを維持するための人手も不足しています。そんな中、be one solutionsは自動バックアップとリカバリーをシームレスに行う、クラウドホスティングを提供しています。お客様のIT環境の可用性、スケーラビリティ、セキュリティを最小限のコストで提供することができます。クラウドデータのホスティングを当社のようなパートナーに任せることで、メンテナンス作業を自動化し、日々のプロセスの工数も削ることができます。そして、お客様は本当に必要な業務に集中できるようになるのです。

be one solutionsは、10年以上にわたり、大手多国籍企業の世界各地の関連子会社に、独自のERPソリューションを提供してきました。現在、デジタルトランスフォーメーションと自動化によって、企業のビジネスの進め方、お客様に提供する価値が根本的に変化し、さらなる進化が続いています。そんな時代に対応し、先を進むための取り組みについて、Olli Kylänpääのコメントでこの記事を終わりたいと思います。

「当社の目指していることは、ソフトウェアソリューションが必要とされる場所であればどこであってもフォローできる体制を備えたお客様のグローバルパートナーとなることです。当社のコンサルタントは全員バイリンガルで、それぞれの分野における高い専門性を持ちます。すべてのお客様にアカウントマネージャーをアサインし、導入拠点には専門性を持つコンサルタントを配置しています。そして、お客様には、導入拠点別にベンダーを探すといった手間をとらせず、我々とともにプロジェクトに専念していただけるようにしています。さらに、私たちは、優れたグローバル基準に準拠した方法論とともに取り組んでいます。」

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