国内で事業が成功したら、次のステップとして、製品やサービスをより多くの人々に提供するために、グローバルに目を向けるのは自然なことです。現在、リモートワークの文化が急速に広まり、あらゆるリソースやサポートに関するテクノロジーが手軽に利用できるようになったことで、国内だけではなくグローバルに事業を拡大することが簡単に実現できるようになっています。しかし、事業拡大が以前より容易になったとはいえ、重要な検討事項や手順を踏まなければ、失敗に終わる恐れがあります。

現地のコンプライアンスルールを理解する

国によって税務コンプライアンスのルールは異なります。たとえその対象が一か国だけであっても、常に変化する要件に確実に対応するためには、多大な時間と労力を費やすことになりかねません。これは、成長する事業の多くが直面する最大の壁と言えます。コンプライアンス要件や規制はますます増えており、事業拡大をサポートするテクノロジー無しでは、ついていくことが困難です。

TMF Groupは、複雑さの観点から国を評価する「Global Business Complexity Index」を提供しており、コンプライアンス規制の変化や含意までも鑑みた結果をまとめたレポートを毎年発行しています。コンプライアンス違反は、罰金、ビジネス上の評判の低下、あらゆる関係の悪化、融資や販売の妨げにつながります。このことからも、最新の情報を把握し、現地のコンプライアンスルールを理解することは大切なのです。

最適なテクノロジーを味方につける

事業拡大時にコンプライアンスを確保するための最善策は、優れたERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)を初期段階で導入することです。国・地域によって要件は異なることから、最適なERPを選択することは非常に重要です。政府から認定されたERPシステムのみを使用することが条件であったり、最初から税務情報を引き出すことのできるERPや、監査人が直接通信できるシステムの使用が要求される国・地域もあります。例えば、イギリスでは、税務機関が人手を介さずにERPから直接データを引き出すことができるデジタル財務記録管理を要件としています。

財務報告ソフトウェアをどのように設定するか、どの技術を使うか、現地の税務当局と通信するために技術をアップグレードする必要があるかどうかは、複雑な検討事項です。企業における5年後、10年後の優先事項も考慮すると、さらに複雑になります。

拡張性

テクノロジーをどのように活用し、どのようなパートナーを選ぶかによって、拡張性は決定づけられ、複数の事業拠点が同じレベルで機能し、それぞれが常に最大限の生産性とパフォーマンスを発揮できるかを左右します。ERPシステムのニーズが事業の拡大戦略の当初から正しく設定されていないと、コンプライアンス違反など長期的な問題に直面することになります。それはまた、他の領域へ事業を拡大するときの妨げにもなります。もし導入したシステムで新しい領域への移行ができない場合、全く新しいシステムを導入し直すか、新規事業への参入は諦めるしかありません。

プロセスの標準化

急速な変化に対応するためのポリシーとプロセスの標準化の実装が、すべてのベストプラクティスの根底にあります。特にグローバルな事業展開を行う場合、企業は、プロセスのあり方を理解し、より良いパフォーマンスの強化について支援を必要としています。標準化されたプロセスは、拡張を検討する際に役立ちます。すでに最適なアプローチとして機能しているポリシーやプロトコルがあれば、標準プロセスを一から作成する必要がないのです。

法的要素やコンプライアンスに関してだけではなく、ビジネスケースやツールの違いによる変動要因は非常に多くあります。そのため、サービスにおける日々の問題には、迅速かつ組織的に対応する手順が必要であり、統一したアプローチをとることが重要です。

新しい国・地域に進出する際には、信頼のおけるシニアレベルの従業員を採用し、現地の文化的価値観を理解するなどの配慮をすることで、問題を回避できることでしょう。さらに、先ほど述べたような、最適なテクノロジー、拡張性、標準化などの検討事項は、事業拡大に最も大きな影響を与え、成功を左右します。適切なパートナーとして、be one solutionsのようなERPの専門家に相談することも大切です。私たちはグローバルな事業拡大をサポートし、面倒な業務を代わりに引き受けることができます。成功への鍵を十分に理解し、予期せぬ障害を避けるためにも、当社に相談してみませんか?

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